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4種類のサポート|サポートの種類を使い分けてボール保持率UP!


目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.サポートが必要な状況
    1. 2.1.プレッシャー無し スペース有り
    2. 2.2.プレッシャー無し スペース無し
    3. 2.3.プレッシャー有り スペース無し
  3. 3.サポートの種類
    1. 3.1.1.前進のサポート
    2. 3.2.2.継続のサポート
    3. 3.3.3.緊急時のサポート
    4. 3.4.4.三人目のサポート
    5. 3.5.ポジションごとの役割を知る
    6. 3.6.味方が行うサポートの動きにも注目
  4. 4.終わりに
  5. 5.関連記事


はじめに

味方に対してパスコースをつくり、ボールを受けるための攻撃の個人戦術アクション「サポート」

プレー状況、味方の状態によってどのようなサポートを使い分けるべきか、、

サポートにはどのような種類があるのか、、

攻撃の個人戦術、横距離と縦距離をどのように調整するべきか、、

ピッチ上にボールは一つ。ボール保持者1人に対してそれ以外の選手(非保持者)達が継続的に行うべきアクション、試合中に絶え間なく行われる重要なアクションなだけにより効果的なものを選択し正確に実行したい。

本記事では選手が身につけておくべき4種類のサポートについてご紹介します。

【合わせて読みたい スペインサッカー 攻撃の個人戦術】


 

サポートが必要な状況

サポートを行う際に、「いつ」「どこに」「どのような」サポートをボール保持者が必要としているのかを知る必要があります。

ボール保持者の状態に注目

サポートのアクションを起こす前に認知すべき情報の一つが「ボール保持者の状態」

プレッシャーをかけられているのか、周りにスペースがあるのかによってボール保持者が必要とするサポートの種類は変化します。

先ずはボール保持者の周囲の状況を見てみましょう。


プレッシャー無し スペース有り

ボール保持者にプレッシャーがかかっておらずスペースがあり前進できる状況


プレッシャー無し スペース無し

ボール保持者に激しいプレッシャーはかかっていないがパスコースを切られ、前にスペースが無く前進が困難な状況


プレッシャー有り スペース無し

ボール保持者に激しいプレッシャーがかかっており、相手のスライドも早く守備ブロックの形成によりスペースがない状況

サポートの種類


1.前進のサポート

自分をマークする選手と同じ高さ、もしくは少し前にポジションを取りファーストタッチ、または味方からのパスで相手を超えるためのサポート。斜めのパスを受け、プレーの前進を目的とする。


ボール保持者がフリーである場合は前進のサポートを優先する。保持者に近づくことによって自分をマークしている相手の選手を連れて来てしまう状況をなるべく作らない。縦距離を調整しマーカーに同一視されないポジショニングを意識する。

自分をマークする選手のポジショニング、自分の前に前進可能なスペースがあるかどうかを知るための身体の向きをつくっておくことも重要。


2.継続のサポート

横幅を取って相手から離れパスコースを確保し、ボールを失う可能性を減らす。前進できずともプレーに継続性をもたらし、ボールを動かしながら新たに前進するためのスペースを探す、スペースを作り出すことを目的とする。


チームの横幅を作る役割があるサイドの選手はできる限りの横幅を調整し、相手のラインバランスを広げ選手間のスペースを広げる意識を持つ。


3.緊急時のサポート

ボール保持者に強いプレッシャーがかかっており、ボールを失う可能性が高い「緊急時」にボールに近づきパスコースを提供する、もしくは同サイドからの攻撃、前進が困難な場合そのゾーンからボールを引き出すためのサポート。ボールを失う可能性を減らし、攻撃の方向を変えることを目的とする。

同ライン、もしくは一つ後ろのラインの選手は斜め後ろのパスコースを確保し、素早くサイドを変えられる準備をしておく。ボール保持者の視覚に入るために近づく選手、スペースを作るためのチームの幅と深さを作る選手のバランスに注意する。


4.三人目のサポート

パスコースを切られる、またスペースがなく直接ボールを受けることのできない選手(3人目)がボール保持者(1人目)からパスを受ける味方選手(2人目)に対して行うサポート。

2人目の(ボール保持者からパスを受ける)選手が相手を背負った状態で縦パスを受ける状況でも、3人目のサポートをタイミングよく行えばボールロストの可能性も減り、更に前向きでボールを受けることが可能。

【合わせて読みたい】 マーク不可能!?3人目の動きの意味と効果&トレーニング方法

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ポジションごとの役割を知る

チームの中で各ポジションに与えられる役割を頭に入れておくこともサポートを使い分ける重要な判断要素となります。チームの幅を作る役割のサイドのプレーヤー、深さを取る役割のFW、CB、ディフェンスと前線の「つなぎ役」となる中盤のプレーヤーなどポジションごとに優先すべきサポートは変わります。

【合わせて読みたい】スペイン流ポジション別役割まとめ

  

 

味方が行うサポートの動きにも注目

ボール保持者にできる限り多くの選択肢を与えるために味方の動き、ポジションの把握もサポートを行う上で重要な認知すべき情報となります。味方選手と同じパスコースを作ってもボール保持者の選択肢は増えません。チームのバランスを考えながら「どこ」でサポートを行うべきかを判断しましょう。


終わりに

ボール保持者の状態が良くなくても選手の能力、特徴によっては求められるサポートの種類は変化します。また状況を読み間違えるとサポートの意味がなくなってしまいます。まずはチームのプレーモデルを理解し、味方の特徴を知ることで適切なサポートの判断をし最善な場所でボールを引き出せるようにサポートの種類を使い分けてみましょう。

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西畑 勇佑

西畑 勇佑

福岡県出身、バルセロナ在住。スペインサッカー協会公認指導者ライセンスレベル2所持(日本のA級相当)。スペイン育成の名門U.E.SANT ILDEFONSのU-13の第一監督を務めながら、スペインリーグでプレーヤーとして活躍する。大学時代にはJICAの青年海外協力隊員としてスポーツ振興に関するボランティアを行うため、南米・ボリビア多民族国へ。チームリーダーとしてボリビアでのサッカー普及に貢献した経歴も持つ。

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