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【女子リーガ1部エスパニョール分析官連載】サッカーにおける試合中の分析方法


目次[非表示]

    1. 0.1.はじめに
  1. 1.分析とは?
    1. 1.1.サッカーにおける分析
    2. 1.2.サッカーに大切な3つの分析の種類
  2. 2.試合中の分析方法
    1. 2.1.ゴールキック戦術とは
    2. 2.2.ゴールキック戦術における分析方法 
    3. 2.3.ゴールキック戦術のバリエーション
    4. 2.4.まとめ
    5. 2.5.関連

はじめに

スペクラをご覧の皆さまこんにちは。
バルセロナ在住8年目、小堺めぐみ@megumikozakaiと申します。

私は現在、スペイン・バルセロナでサッカー選手(スペイン女子サッカーリーグ3部、テラッサFC)、指導者(テラッサFC U-19男子)、分析(スペイン女子サッカーリーグ1部、RCDエスパニョール)など、サッカーに携わる仕事をメインに活動しています。

【女子リーガ1部エスパニョール分析官連載コラム】私の歩くサッカーの道




こちらの連載では私がRCDエスパニョールへ分析担当として学んだ分析について説明します。

前回は、試合前に行うべき対戦相手の分析方法について説明しました。

今回は、試合中の分析についてお伝えします。
その中でもゴールキックの攻撃に焦点を絞り、考え方をお伝えします。
その名も「ゴールキック戦術」です。

最後までお付き合いいただければ幸いです。

分析とは?

まず、分析とは広辞苑によると、

​​​​​​​「ある物事を分解して、それを成立させている成分・要素・側面を明らかにすること」

です。

サッカーにおける分析

では、サッカーにおける分析とは?
こちらの図をご覧ください。

対戦相手
どう防ぐ?
どう崩す?
どう奪う?
どう突く?

この図にあるように、私にとっての分析とは、

・相手のストロングポイントは何で、そこへどう対応するか?
・相手のウィークポイントは何で、そこをどう突くか?

それを攻撃・守備ともに行うことだと考えています。
要するに分析の定義でいう成分・要素が攻撃と守備におけるストロングポイントとウィークポイント、それらの側面を明らかにすることです。

そこからさらにプラスαでどういう対策を練るかということころまでが、サッカーの分析の仕事です。

サッカーに大切な3つの分析の種類

次に、分析すべき3つの視点についてお話します。
それは、
①試合前の対戦相手の分析
②試合中の両チームの分析
③試合後の自チーム分析
です。

今回はこの中一つである、②の試合中のチーム分析についてです。
その中でも、ゴールキック戦術にフォーカスして説明します。

【女子リーガ1部エスパニョール分析官連載】サッカーにおける対戦相手の分析方法


試合中の分析方法

ゴールキック戦術とは

「ゴールキック戦術」とは、なにを指すか。
コーナーでの戦術などは一般的に考えられていると思います。
コーナーキックに戦術があるように、コーナーキックより数の多いゴールキックも戦術があるべきだという考えのもとこれを行っています。


ゴールキック戦術における分析方法 

最初に、相手の守備を分析します。
・何人の相手FWがプレッシャーをかけているか。
・中盤の位置は?
といった形で、繋ごうとして引いてポジションをとる自分たちに対して、何人がプレスをかけにくるか見ます。(図参照)
それによって、ショートパスのゴールキック戦術をするか、前線のプレスをシンプルにかわすロングキックのゴールキック戦術をするか決定します。



例えば図のように相手が前から攻めてきて、5人と5人に分かれた場合は、近くで繋ぐのではなくロングキックの戦術へと移行します。
基本的に私のいるチームはできる限りボールを持つために、繋ぐことを優先しています。
相手のプレスが2トップだったらボランチはこう動いてこう繋ぐ、
相手のプレスが1トップだったらボランチはこう動いてこう繋ぐ、
といったように、ゴールキックの戦術が変わってきます。

もちろん、繋ぐことを優先させますが、相手のプレスのかけ方によってロングキックを選択することもあります。今回は、ゴールキック戦術に焦点を当てているため記載はしませんが、ロングキックにも戦術があります。
前線の選手がどこにポジションをとり、どう動いて、どうボールをゴールまで効果的に運ぶか決まっています

【あわせて学ぼう!】【戦術トレーニング】ペップ・バイエルンのゴールキックのオプション



ゴールキック戦術のバリエーション

 ゴールキック戦術に様々なバリエーションがあります。
例えば、ショートパスをするのか、どのロングキックの戦術をするのか、などです。
それらは、GKが全体を見て、合図して決めます。また、このゴールキック戦術を行うために、事前にオートマティスモ(動き方の決まりごと)を練習でリハーサルしておきます。
実際に試合で相手が仕掛けてくる戦術に合わせて、プレーを変更できるようにです。

今回はゴールキック戦術に絞りましたが、これを自チームのゴールキック、中盤で守備、攻撃そして相手チームのゴールキックなど、いろいろな局面で考えます。この写真は試合前に監督が準備している図です。


まとめ

監督がいくら戦術を知っていても、実際にプレーをするのは選手たちです。
試合までの練習でいかに監督のイメージを選手たちに落とし込み、試合で選手たちが相手チームの分析をして自分たちのプレー判断を行えるか。それがとても重要です。


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小堺めぐみ

小堺めぐみ

スペイン・バルセロナ在住8年目。慶應義塾大学を卒業後、2011年に渡西し2014年にスペインサッカー協会公認指導者ライセンス(日本のS級相当)を取得。バルセロナ郊外にあるテラッサFCの女子トップチームで選手・男子U-19コーチ、RCDエスパニョール女子トップチームの分析を担当。@megumikozakai

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