【スペインサッカー紀行】エイバルの街とSDエイバル
スペインサッカー紀行Vo,7は「エイバル」
この連載では、スペイン1部リーグに所蔵するクラブの都市を紹介していきます。スペインには美しい都市が多く存在し、そのすべての街にサッカー文化が根付いていると言っても過言ではありません。サッカークラブと共生するスペインの街々の歴史と暮らしに迫ります。
Vol,1では、バルセロナについてご紹介しています。
【スペインサッカー紀行】バルセロナの街とFC BARCELONA
エイバルってどこ?
エイバルはスペイン北部にあるバスク州内陸の街で、デバ川の盆地に位置しています。
アスレティック・クラブのある同州最大の街ビルバオ、レアル・ソシエダがあります。
さらにミシュラン星付きレストランが多数ある世界有数の美食の街『サン・セバスティアン』
そして、アラベスのあるバスク州都ビトリアからともに約50kmのところに位置しています。また、フランス国境まで約75kmと、フランスからも非常に近い場所にあります。
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【スペインサッカー紀行】ビルバオの街とAthletic Bilbao
街並み
街の中心地は、特に狭く坂道が多くあります。
そのため、他ではあまり見かけない住民が行き来するための公共のエスカレーターがいくつも設置されています。この公共のエスカレーターは、エイバルの象徴です。
かつては武器製造で賑わしたため、“シウダー・アルメラ(武器製造の街)”という呼び名がありました。それゆえ、武器製造に特化した文化的・歴史的遺産の保存と普及を目的とした武器産業博物館が街の中心にあります。
その他、街の中心地にはルネサンス期の祭壇画がある16世紀建築のサン・アンドレス教会や、カサ-トーレ・デ・ウンスエタ、マルケスクア宮殿、カサ・コンシストリアルといった歴史的建造物があります。
またエイバル郊外にあるアラテ山の聖母アラテの聖地は、エイバル市民にとって象徴的な場所です。
SDエイバルの歴史
赤紫と青色のクラブカラーが特徴のソシエダ・デポルティーバ・エイバル(以下、SDエイバル)は1940年1月1日に創設。
セグンダやセグンダBで大半のシーズンを過ごしてきましたが、2012/13シーズンにセグンダB、2013/14シーズンにセグンダと2カテゴリー連続優勝を果たしました。
そして、2014/15シーズンにプリメーラ初参戦しました。
プリメーラ初年度は18位で終わり、本来はセグンダに降格するはずでしたが、13位だったエルチェが財政難でセグンダ降格処分を受けたためプリメーラに残留しました。
現在は、プリメーラ5シーズン目を迎えています。
乾貴士選手が2015/16〜2017/18の3シーズン所属して大きなインパクトを残しました。
今シーズンは、後藤三知選手と米井朋香選手が女子チームのSDエイバル・フェメニーナに所属し、セグンダ・グループ2を戦っています。
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