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試合の次の⽇に⾏える 選⼿のフィジカルコンディションを整えるトレーニング

【動画】試合の次の⽇に⾏える、選⼿のフィジカルコンディションを整えるトレーニング


週末の試合には、⻑くプレーする選⼿とそうでない選⼿がいます。 もし、この違いに考慮したトレーニングを⾏わないと次のデメリットがあります。

1・出場時間が⻑い選⼿へのオーバートレーニングによる怪我。

2・出場期間が短い選⼿は、必要最低限の負荷が刺激されないことによるパフォーマンス低下。

試合の1⽇後、2⽇後は、試合に出た選⼿の疲労回復を狙いつつ、出られなかった選⼿に負荷をかける必要があります。

【合わせて読みたい】身体的負荷をコントロールし、選手の成長を最適化する「ミクロサイクル」


ここで良くあるのが、チームを⼆つに分けて別々のトレーニングをする事です。

このトレーニング⽅法のデメリットは

・選⼿間にわだかまりが⽣まれる可能性。

・同じ学習ができない。

3・選⼿間の関係性を深める事ができない。

4・1グループの⼈数が少ない事で、できるトレーニングが限られる。


以上の事が挙げられると思います。 今回紹介するトレーニングは、スペースを少し変える事で、選⼿全員が参加でき、2グループの選⼿達に必要な負荷をコントロールするトレーニングです。

トレーニング形式:試合形式 (1チームがゴールを守る、もう1チームがミニゴール⼆つを守る)

⼈数:11対10、10対9、など。

時間:10分 ×3本

スペース:11⼈制半⾯プラス20m ほど。

説明:

・試合形式のトレーニングで、⻘のゾーンに 60 分以上プレーした選⼿たちを集め、⻩⾊のゾーンに 60分以下もしくはプレーしなかった選⼿を集める。

・このゾーンは想像上のゾーンでも良いですし、ゾーンを設定しても構いません。(設定する事でよりわかりやすくなります。)

・コートの右側のスペースを減らす事で、⻘ゾーンでプレーをする選⼿たちの⾏動範囲が狭くなります。ディフェンスラインの裏にスペースが無いことから、裏へダッシュをする回数が減ります。

その結果、⻘のゾーンでプレーしている選⼿たちの総⾛⾏距離とダッシュ数やダッシュ距離が減ることで、⾝体への負荷が少なくなります。

そして有酸素運動をする事で、回復を促進します。 反対に⻩⾊のゾーンでプレーする選⼿たちは、ラインの後ろに多くのスペースがあるため、総⾛⾏距離やダッシュの回数、距離などが実際の試合に近い状況で⾏われます。

結果試合に近い負荷が⾝体にかかり、試合形式なので戦術⾯の負荷も実際の試合に近い負荷になる。

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・⼤⼈数で実際の試合に近い状況で、戦術⾯のトレーニングができる。

・さまざまなキーファクターをトレーニングできる。

といったメリットがあります。

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石黒力蔵

石黒力蔵

愛知県出身、2013年高校卒業と共に、バルセロナへ指導者留学。 サッカー指導者ライセンスレベル2を取得後、バルセロナの大学でスポーツ科学を専攻。FCBarcelona Innovation hub プロサッカー指導者コース(大学院)受講中。 スペインの古豪CE JupiterとFF Badalonaにて全ての年代を第一監督、第二監督として指導。現在はEC Granollers にてユース年代のパフォーマンス向上部門の責任者を務めつつ、ユースAチームの第二監督兼フィジカルコーチとして活躍している。 さらにスペイン人指導者と共に、UNIQとしてバルセロナと日本で心理学を主軸としたサッカースクールを展開中。 Instagram→@riki_soccer_bcn

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