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ゴールキーパーに求められるタスク


目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.試合の中でのゴールキーパーのタスク
    1. 2.1.試合におけるキーパーのアクション
    2. 2.2.キーパーのアクションに影響する「関係性」
    3. 2.3.キーパーに求められるプレービジョン(洞察力)
    4. 2.4.試合におけるキーパーの感情面
    5. 2.5.ディフェンスラインとキーパーの関係性
  3. 3.守備システムの中で発揮されるのキーパーのパフォーマンス
  4. 4.おわりに
  5. 5.関連記事

はじめに

サッカーという競技において、一番の見所であるゴール前の攻防。

そのシチュエーションにて、ペナルティーエリア内で手でボールを触ることを許可された唯一のプレーヤーであり、その特殊性と共にゴールを守る最高責任者であるゴールキーパーには様々なタスクが求められます。

またゴールを守ること、ペナルティーエリア内でのアクションだけがキーパーの仕事ではありません。そのタスクは数多く存在し、トレーニングすべき内容も同じく幅広くなってきています。

本記事ではゴールキーパーのタスクから、必要とされる様々な要素、守備システムの重要性を紹介します!

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試合の中でのゴールキーパーのタスク


試合におけるキーパーのアクション

試合中のゴールキーパーの基本的なアクションは以下のようなものがあげられます。​​​​​​​

  • ゴール前のポジションに戻る(後退)
  • シュートアングルの減少
  • 相手の強度の高い攻撃アクションに対する守備アクションの実行:1対1、空中戦、クリアー etc…
  • 攻撃時の継続的なサポートによる攻撃アクションの簡易化、加速
  • 攻撃・守備におけるサポートの提供

キーパーのアクションに影響する「関係性」

試合の中でキーパーがアクションを行う際に考慮すべき関係性は以下のものが挙げられます。

  • ・ボール保持者とボールの置き所
  • ・ボール保持者とその体勢
  • ・ボール保持者とその味方の選手
  • ・ボール保持者とディフェンスの選手
  • ・ボール保持者とその選手の選択肢

また、シチュエーションによって変化するスペースや視野の制限、ポジショニングや体の向きもアクションに影響する、考慮するべき要素に含まれます。


キーパーに求められるプレービジョン(洞察力)

技術アクション、フィジカル能力以外にもフィールドプレーヤーと同様、キーパーにも高い戦術理解力が求められます。

  • チームのディフェンスシステムの深い理解
  • チームの攻撃時の役割の理解、正確な実行
  • 相手チームの攻撃組織の特徴を把握する
  • 攻撃・守備時に味方に不足する情報を伝える
  • 相手チームのアタッカーのプレーの予測

これらは判断スピード、アクションスピードの向上、また強固なチームの組織構築に繋がるキーパーには欠かせない要素です。

試合におけるキーパーの感情面

ゴール前でのプレーが大半を占め、アクションが試合のスコアに直接関与する割合の高いキーパーのパフォーマンス、タスクの実行にはメンタルの要素も大きく影響します。

  • 試合前、試合中の緊張のコントロール
  • 自分のリラックス術を知り、様々なシチュエーションで適用させる
  • 全てのプレーシーンでの集中力の維持
  • ピッチ上の自分のゾーンにおける真のリーダーとしての振る舞い
  • ゴール付近での確実なボールコントロール、技術アクションの実行

安定したパフォーマンスを発揮する為にも試合に近いシチュエーションでのトレーニングは必須となります。

ディフェンスラインとキーパーの関係性

試合中、ゴールキーパーと最も関係性の強いディフェンスライン。その関係性の中でキーパーに求められるタスクはこちら

  • ディフェンスラインの背後の警戒
  • 中央へのパスに対する警戒
  • 相手選手、ボールに対する距離のコントロール(自分、味方選手)
  • クロスに対する体の向きの調整
  • クリア、飛び出し、警戒、後退の判断、指示
  • 攻撃時のリスク管理


キーパーはあらゆるシチュエーションでアクティブ(活動的)であり、常にプレーに参加できる準備の整った状態が理想である。

またディフェンスラインとのプレーシチュエーションではキーパー、ディフェンス間でのコミュニケーションが必要不可欠であり、チームの共通言語や共通理解が重要となります。

キーパーは攻撃時も守備時も、リーダーシップを発揮しチーム組織の構成の重要な役割を担います。


守備システムの中で発揮されるのキーパーのパフォーマンス

チームの守備システムのバランスは、キーパーとディフェンス間の関係性の細かい調整、集団の中での各個人個人の関わり合いによって生まれます。

守備局面において、選手が集団としての責任感をお互いに要求し始めた時には、継続的な良い反応が見られる傾向があります。

その中でもキーパーはペナルティーエリア内で手でボールを触ることを許可された唯一のプレーヤーであり、その特殊性と共にゴールを守るリーダー、最高責任者。

キーパーのパフォーマンスは、そのチームの守備システムがうまく機能しているかしていないか、その度合いによって大きく左右されることを知っておく必要があります。


おわりに

結論として、守備は一つの単位(キーパーとフィールドプレーヤー)で行うものと理解し、その中での相互協力は継続的でなければなりません。

ディフェンスにおける成功も失敗もチーム単位のものである

つまり認知、判断、実行に影響を及ぼす時間や要素が移り変わり、味方選手の異なるシチュエーションへの適応が求められるグローバルなプレーシチュエーションでのトレーニング無しにゴールキーパーのディフェンスタスクの向上は困難であると言えます。

キーパーのタスクは特殊な物である分失点シーンで目立つのは当たり前ですが、得点と同じく失点には様々な要素が影響しています。

選手は自分のパフォーマンスの分析に、指導者はトレーニングするべき要素の整理にこの記事を是非お役立て下さい!


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スーペルクラック編集部

スーペルクラック編集部

スペイン・バルセロナを拠点に活動。「本物のスペインサッカーをありのままに生き生きと伝えたい」そんな想いで日々コンテンツを更新する。ライター、サッカー監督、プレーヤー等、多岐にわたるスペイン在住邦人が執筆・編集。深くサッカーを学びたいあなたへ。

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