【サッカートレーニングメソッド】3つのメソッドと5つのセッションタイプ
はじめに
サッカー指導者にとって、トレーニングメソッドを理解することは、練習の効率化を図る上で必須事項となってきています。また技術・戦術・メンタル・フィジカル・社会関係性の5つのレーンを同時に組み込むトレーニングは世界のトレンドとなり始めています。
しかし、トレーニングメソッドと聞いてもイマイチよく分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はスペインで主流となっている「3つのトレーニングメソッド」と「5つのセッションタイプ」について解説します。
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サッカーのトレーニングメソッドとは?
トレーニングメソッドとは、人が人に何かを教授するために用いられる合理的戦略とプロセスの集合体です。例えば、パスの技術力を伸ばしたい!と考えたとき、「頭の中にトレーニング理論と、そのプロセスを思い描くこと」が出来なければなりません。
3つのトレーニングメソッド
サッカーのトレーニングメソッドは大きく分けると2つになります。
①プレーシチュエーション非設定メソッド→試合中に起こりうるプレー状況をトレーニングで再現しない=ポジションの設定なし
②プレーシチュエーション設定メソッド→試合中に起こりうるプレー状況をトレーニングで再現する=ポジションの設定あり
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そして、この2つのメソッドが最終的に3つのトレーニングメソッドに派生します。
①-1 アナリティックメソッド→プレーモデル・試合中のプレー状況とは直接的関係性を持ちません。つまり、シュチュエーション非設定メソッドに分類されます。(基本的反復トレーニングや、サッカーを通した遊び、コーンドリブル等のトレーニングセッションが属するメソッド)
①-2 グローバルメソッド→プレーモデル・試合中のプレー状況とは直接的関係性を持ちません。つまり、シュチュエーション非設定メソッドに分類されます。(ポジション設定なしのボールポゼッション、ポジション設定なしのゲーム、ポジション設定なしのセンターリングシュート練習、ポジション無しのサーキット等のトレーニングセッションが属するメソッド)
①-3 システミックメソッド→プレーモデル・試合中のプレー状況と直接的関係性を持ちます。つまり、シチュエーション設定メソッドに分類されます。(ポジション設定したボールポゼッション、ポジション設定したゲーム、ポジション設定した攻撃の自動化などのトレーニングセッションが属するメソッド)
トレーニングのセッションタイプとは?
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最後に、アトレティコ・マドリードのシメオネの「トレーニングメソッド→システミックメソッド/セッションタイプ→オレアーダ」のトレーニング動画を紹介します。
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