【スペインサッカー紀行】ヘタフェの街とGetafe CF
スペインサッカー紀行Vo,3は「ヘタフェ」
この連載では、スペイン1部リーグに所蔵するクラブの都市を紹介していきます。
スペインには美しい都市が多く存在し、そのすべての街にサッカー文化が根付いていると言っても過言ではありません。この連載では、サッカークラブと共生するスペインの街々の歴史と暮らしに迫ります。
ヘタフェってどこ?
ヘタフェはスペイン中央部に位置するマドリード州にある自治体のひとつで、州都マドリードから南に13kmほど離れています。
マドリード市内から流れるマンサナーレス川沿いに位置し、標高は600mを超えています。
街並み
街の始まりは1326年で現在の人口は約18万人。観光都市としては未発達ですが、スペインの首都マドリードに近いためホテルが点在しています。
ヘタフェはマドリード州で最も工業が盛んな都市のひとつである他、スペイン最古の空軍基地や、公立のマドリード・カルロス3世大学があります。
郊外にはヘタフェ最大の観光名所となっており、イベリア半島の中心地と考えられている“セロ・デ・ロス・アンヘルス(天使たちの丘)”という残丘があり、その中には礼拝堂やキリスト像の記念碑などがあります。
その他、マグダレナ大聖堂、サン・ホセ病院がこの街の重要な建築物になっています。
ヘタフェCFの歴史
ヘタフェ・クルブ・デ・フットボル(以下、ヘタフェCF)のユニフォームカラーは青でクラブ創設は1946年です。その後、紆余曲折を経て1983年7月8日に現在の形で再創設されました。
2003/04シーズンにセグンダでレバンテに次ぐ2位となりプリメーラ昇格を決め、2004/05シーズンよりスペインのトップリーグに参戦しました。その後、2006/07と2007/08の2シーズン、国王杯決勝に進出した他、2007/08シーズンにUEFAカップ(ヨーロッパリーグ前身)準々決勝進
出を果たし黄金期を過ごしました。
プリメーラ初挑戦から12年目の2015/16シーズンに19位となり、初めてセグンダ降格の憂き目に遭いましたが、わずか1シーズンでプリメーラ返り咲いています。プリメーラ復帰初年度の2017/18シーズンに柴崎岳選手が入団し、ホセ・ボルダラス監督に率いられたチームは堅固な守備を武器に、あと一歩でヨーロッパリーグ出場というところまで迫りました。
コリセウム・アルフォンソ・ペレス
ヘタフェCFのホームスタジアムは、コリセウム・アルフォンソ・ペレス(17,000人収容)でこけら落としは1998年でした。その名はレアル・マドリードやベティス、バルセロナでプレーし、スペイン代表でも活躍した地元出身のスター選手アルフォンソ・ペレスから付けられています。
セグンダとプリメーラへの2つの昇格とともに歩んできたコリセウムは、ヘタフェCFの華々しい活躍を幾度となく目撃しました。
2006/07シーズンの国王杯準決勝、バルセロナ相手に初戦のアウェーゲームを5-2で落とした後、コリセウムでの第2戦に4-0で勝利した奇跡の大逆転劇は、今でもヘタフェサポーターの間で語り草になっています。
さらに2007/08シーズン、ヘタフェCFは“ユーロヘタ”の愛称で呼ばれ
ヨーロッパを席巻しました。UEFAカップで快進撃を続け、準々決勝第2戦で欧州の強豪バイエルン・ミュンヘンをコリセウムに迎えましたが、惜しくも延長戦の末アウェーゴールの差で敗れています。
※出典
https://planetatour.wordpress.com/2014/07/11/cerro-de-los-angeles/
https://listas.20minutos.es/lista/las-ermitas-mas-bellas-de-espana-302637/
https://www.pinterest.es/pin/509047564105721503/
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