トレーニングで様々なプレーモデルに対応、状況を解決できる能力を養う! 「異なるプレーモデル・カオス」の導入
ショートパス主体、ロングパス主体、ハイプレス、ミドルブロック、ローブロック、ポジショナルプレー、ストーミング etc...
サッカーには様々なプレーモデル、チームスタイルが存在しそれを落とし込むためのトレーニングが各チームで行われています。
トレーニングのプランニングを行う時に自チームのプレーモデルが各セッションに与える影響は大きいのではないでしょうか。
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トレーニング例
例えば組織守備の局面でハイプレスを行うチームのトレーニング例として、以下のようなものがあります。
Murder Ball
マルセロ・ビエルサ監督が行っていた11対11のゲーム形式のトレーニング。
目的:
実際の試合よりもハイテンポ、ハイインテンシティーのトレーニングを行うことで、試合中のどんな状況にも耐えられるメンタルやフィジカル面の強化。
持久力トレーニングをより実際の試合に近いコンテキスト(背景)で行う。
特徴:
・マンマークとハイプレス。
・常にインプレー。(セットプレー無し、ボールが外に出たら、すぐに次のボールが入ってくる)
・監督やスタッフによる雰囲気づくり。
実際にこのトレーニングを行っている指導者(レアル・ソシエダ トップチームフィジカルコーチ)によると、プロ選手でも5分も持たず、このトレーニング終了後に選手たちは倒れ込むらしい。
チームのレベルにもよりますが、トレーニング時間は3-5分 x 3セット。
水曜日など試合から遠い日に、2〜3週間に一度行います。
このトレーニングを見て、このように思った方がいるのではないでしょうか?
「ビエルサ監督はマンマークでハイプレスというプレーモデルだが、自分たちはマンマークでハイプレスをしないからこのトレーニングをする意味は無い。」
確かにそうかもしれません、しかし相手チームがマンマークでハイプレスをしてくる可能性はあります。カップ戦の決勝戦、試合終盤に1点差で負けていたら、マンマークやハイプレスで素早くボールを奪いにいかなければならない状況があるかもしれません。
実際の試合では、自分たちの思い通りにプレー出来ない時が多いと思います。このような自分たちのプレースタイルでは無い状況も選手たちは解決できる能力を持っておく必要があります。
その為には、自分たちのもの以外のプレースタイルもトレーニングする必要があります。
皆さんは、トレーニングの何%を自分たちのプレースタイル(プレーモデル)に費やしていますか?そして何%くらいを他のプレースタイルやカオスの状況を経験する事に費やしていますか?