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【編集部コラム】全国リーグが3→4カテゴリーに? 21/22シーズンスペインサッカー男子リーグの仕組み


目次[非表示]

  1. 1.スペインサッカー、プロ部門以下のリーグ方式に大改革
  2. 2.LaLigaSmartBank昇格チームにも来季は注目
  3. 3.新設リーグ、プリメーラRFEF

スペインサッカー、プロ部門以下のリーグ方式に大改革

セグンダBが消滅し、リーグ戦名称変更も

2020-21シーズン、プロリーグにあたるLaLigaSantander(1部)、LaLigaSmartbank(2部)以下のリーグ方式が、新たなカテゴリー分け移行期間として注目を浴びた。

2019-20シーズンまで、2部以下のリーグ方式は、3部にあたるセグンダBが、全国に4グループ(20チームずつ合計80チーム)で構成されていた。しかし、昨シーズンはパンデミックの影響で降格無し、テルセーラからの昇格ありというルールで行われたことで、2020₋2021シーズンは全国を5グループに分け更にその5グループを2分割、合計102チームで実施された。

​​​​​​​そして、厳しい昇格争いとプレーオフの末、LaLigaSmartBankへの昇格チーム4チーム、3部に該当する新設のプリメーラRFEF(全国2グループ合計40チーム)への出場クラブ、4部のセグンダRFEF(90チームをグループ分け)5部のテルセーラRFEF(全国18グループ)に振り分けを行うシーズンとなったのだ。

2020₋21シーズン、移行期間となったセグンダB(3部)のグループ分けはこちら:







LaLigaSmartBank昇格チームにも来季は注目

厳しいプレーオフを勝ち抜き今季2部にあたるLaLigaSmartBankに参戦するのは4チーム。その中でも注目を集めるのが、近年スペインの中で最も育成に定評のあるクラブの一つRソシエダBだ。

監督は、Rソシエダ育成出身でプロとなり、その後リバプール、Rマドリード、B・ミュンヘンで活躍した元スペイン代表のシャビ・アロンソ氏。引退後は、Rマドリードで中学生年代から高校生年代の指導に携わり、R・ソシエダに指導者として帰還。トップ昇格を目指す若い選手たちをしっかり纏め上げ、厳しい2部Bリーグ、そしてプレーオフを戦い抜き昇格を達成した。





来季は、ついにプロカテゴリーLaLigaSmartBankで戦うことになり、益々シャビ・アロンソ監督の采配にも注目が集まる。

また、20年振りのプロカテゴリー昇格を決めたのは、カスティージャ・イ・レオン州のブルゴスCF。古豪の参戦も楽しみだ。そして、クラブ史上初プロカテゴリー昇格を決めたのが、バスク州ビスカヤ県のSDアモレビエタとバレアレス州のイビサ島を本拠地とするUDイビサ・エイビッサだ。SDアモレビエタは、同じ県内にA・ビルバオがあるため多くの選手がA・ビルバオ育成やその周辺のバスク州のクラブでのプレー経験を有する。元スペイン代表、A・ビルバオで長年プレーしたミケル・サン・ホセの獲得も大きなニュースとなった。







また、初昇格を達成したもう一つのクラブが、UDイビサ・エイビッサ。度重なるチームの合併、更にはクラブ破産などを乗り越え2015年に再始動し、下部カテゴリーから6年間で見事にプロカテゴリー昇格を達成した。






新設リーグ、プリメーラRFEF

2021₋2022から新たなスタートを切るプリメーラRFEF。スペイン全国40チームを20チームずつの2グループに分け開催される。

デポルティーボ・ラ・コルーニャ、ラシン・サンタンデール、アルバセテといった1部所属経験もあるクラブから、R・マドリード・カスティージャ、FCバルセロナB、セビージャ・アトレティコなどを筆頭に1部所属クラブのセカンドチームが多く参戦する注目のシーズンとなる。

精鋭揃いの両グループだが、グループBにはマドリード州から唯一Rマドリード・カスティージャが参戦。FCバルセロナBと同グループとなり、セカンドチームのクラシコが実現することになった。ジェラール・ピケ選手が経営参画するFCアンドラや、Rソシエダと同じく育成に定評があるビジャレアルB、そしてベティスのセカンドチームも参戦しハイレベルな戦いが見れそうだ。

グループAも前述のデポルやラシンといった古豪と共に、こちらも近年育成に定評があるセルタのセカンドチーム。更にA・ビルバオやバジャドリードのセカンドチームも参戦する。

3部に相当するセグンダBは、これまでは全国を4グループに分け80チームもあったことで、各試合インテンシティの高い、ハイレベルな試合が繰り広げられる中で上位と下位の力の差があったこともまた事実だ。これが今季から2グループに絞られたことで、各試合のクオリティの向上に繋がることが期待される。更には、この中でトップチームではないセカンドチームが多数参戦するため、各クラブの育成強化に繋がることは間違いない。

これまでは “セミプロ”と呼ばれていたセグンダBだが、試合放映権もしっかり販売しながらプロ化していくためのリーグ戦クオリティ向上と同時に、育成と選手強化に繋がる新たなリーグ方式として、今季のプリメーラRFEFには是非注目したい。

新設プリメーラRFEFの2グループと参加チーム:


【合せて読みたい】スペイン女子サッカーリーグの仕組み【サッカー留学研究所】


スーペルクラック編集部

スーペルクラック編集部

スペイン・バルセロナを拠点に活動。「本物のスペインサッカーをありのままに生き生きと伝えたい」そんな想いで日々コンテンツを更新する。ライター、サッカー監督、プレーヤー等、多岐にわたるスペイン在住邦人が執筆・編集。深くサッカーを学びたいあなたへ。

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